2011年6月4日土曜日

原理講論 「総 序」赤色(核心的内容)

「総 序」赤色(核心的内容)より!

人間は、何人といえども、不幸を退けて幸福を追い求め、それを得ようともがいている。

幸福はいかにしたら得られるのであろうか。人間はだれでも、自己の欲望が満たされるとき、幸福を感ずるのである。

ここにおいて、我々は、善の欲望を成就しようとする本心の指向性と、これに反する悪の欲望を達成させようとする邪心の指向性とが、同一の個体の中でそれぞれ相反する目的を指向して、互いに熾烈な闘争を展開するという、人間の矛盾性を発見するのである。存在するものが、いかなるものであっても、それ自体の内部に矛盾性をもつようになれば、破壊されざるを得ない。

人間のこのような破滅状態のことを、キリスト教では、堕落と呼ぶのである。

人間の堕落を知的な面から見れば、それはとりもなおさず、我々人間が無知に陥ったということを意味するのである。しかるに、人間は、心と体との内外両面からなっているので、知的な面においても、内外両面の知をもっているわけである。したがって、無知にも、内的な無知と外的な無知との二種類がある。

内的無知を克服して内的知に至る道を見いだすべく内的真理を探求してきたのがすなわち宗教であり、外的無知を克服して外的知への道を見いだすべく外的真理を探求してきたのが科学なのである。

このように、宗教と科学とは、人生の両面の無知を打開するための使命を、各々分担して出発したがゆえに、その過程においては、それらが互いに衝突して、妥協し難い様相を呈したのであるが、人間がこの両面の無知を完全に克服して、本心の要求する善の目的を完全に成就するためには、いつかは、科学を探し求めてきた宗教と、宗教を探し求めてきた科学とを、統一された一つの課題として解決することのできる、新しい真理が現れなければならないのである。

その新しい真理は、いかなる使命を果たさなければならないのであろうか。

神の救いの摂理が完全になされるためには、この新しい真理は今まで民主主義世界において主唱されてきた唯心論を新しい次元にまで昇華させ、唯物論を吸収することによって、全人類を新しい世界に導き得るものでなければならない。同時にまた、この真理は、有史以来のすべての主義や思想はもちろんのこと、あらゆる宗教までも、一つの道へと、完全に統一し得る真理でなければならないのである。

その新しい真理は、堕落人間が、その創造本然の人間へと帰っていくことができるように、神が人間をはじめとして、この被造世界を創造されたその目的はいったい何であったかということを教え、復帰過程の途上にある堕落人間の究極的な目的が、いったい何であるかということを知らしめるものでなければならない。

神は、既にこの地上に、このような人生と宇宙の根本問題を解決されるために、一人のお方を遣わし給うたのである。そのお方こそ、すなわち、文鮮明先生である。

2011年6月2日木曜日

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原理講論  
総序

前編

第一章 創 造 原 理

第一節 神の二性性相と被造世界
第二節 万有原力と授受作用および四位基台
第三節 創造目的
第四節 創造本然の価値
第五節 被造世界の創造過程とその成長期間
第六節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界


第二章 堕  落  論

第一節 罪の根
第二節 堕落の動機と経路
第三節 愛の力と原理の力および信仰のための戒め
第四節 人間堕落の結果
第五節 自由と堕落
第六節 神が人間始祖の堕落行為を干渉し給わなかった理由


第三章 人類歴史の終末論

第一節 神の創造目的完成と人間の堕落
第二節 救いの摂理
第三節 終末
第四節 終末と現世
第五節 終末と新しいみ言と我々の姿勢


第四章 メシヤの降臨とその再臨の目的

第一節  十字架による救いの摂理
第二節  エリヤの再臨と洗礼ヨハネ


第五章 復  活  論

第一節  復活
第二節  復活摂理
第三節  再臨復活による宗教統一


第六章 予 定 論

第一節  み旨に対する予定
第二節  万有原力と授受作用および四位基台
第三節  人間に対する予定
第四節  予定説の根拠となる聖句の解明


第七章 キリスト論

第一節 創造目的を完成した人間の価値
第二節 創造目的を完成した人間とイエス
第三節 堕落人間とイエス
第四節 重生論と三位一体論

後編
緒論
(一)蕩減復帰原理
(二)復帰摂理路程
(三)復帰摂理歴史と「私」


第一章 復帰基台摂理時代

第一節 アダムの家庭を中心とする復帰摂理
第二節 ノアの家庭を中心とする復帰摂理
第三節 アブラハムの家庭を中心とする復帰摂理


第二章 モーセとイエスを中心とする復帰摂理

第一節 サタン屈伏の典型的路程
第二節 モーセを中心とする復帰摂理
第三節 イエスを中心とする復帰摂理


第三章 摂理歴史の各時代とその年数の形成

第一節 摂理的同時性の時代
第二節 復帰基台摂理時代の代数とその年数の形成
第三節 復帰摂理時代を形成する各時代とその年数
第四節 復帰摂理延長時代を形成する各時代とその年数


第四章 摂理的同時性から見た復帰摂理時代と
復帰摂理延長時代

第一節 エジプト苦役時代とローマ帝国迫害時代
第二節 士師時代と教区長制キリスト教会時代
第三節 統一王国時代とキリスト王国時代
第四節 南北王朝分立時代と東西王朝分立時代
第五節 ユダヤ民族捕虜および帰還時代と法王捕虜および帰還時代
第六節 メシヤ降臨準備時代とメシヤ再降臨準備時代
第七節 復帰摂理から見た歴史発展


第五章 メシヤ再降臨準備時代

第一節 宗教改革期
第二節 宗教および思想の闘争期
第三節 政治、経済および思想の成熟期
第四節 世界大戦


第六章 再 臨 論

第一節 イエスはいつ再臨されるか
第二節 イエスはいかに再臨されるか
第三節 イエスはどこに再臨されるか
第四節 同時性から見たイエス当時と今日
第五節 言語混乱の原因とその統一の必然性