原理講論 「創造原理」赤色(核心的内容)
第一章 創 造 原 理
第六節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界
(一) 無形実体世界と有形実体世界
(二) 被造世界における人間の位置
(三) 肉身と霊人体との相対的関係
(一) 無形実体世界と有形実体世界
被造世界は、神の二性性相に似た人間を標本として創造されたので、あらゆる存在は、心と体からなる人間の基本形に似ないものは一つもない(本章第一節(二)参照)。したがって、被造世界には、人間の体のような有形実体世界ばかりでなく、その主体たる人間の心のような無形実体世界もまたあるのである。
この有形、無形の二つの実体世界を総合したものを、我々は天宙と呼ぶ。
無形世界は主体の世界であり、有形世界は対象の世界であって、後者は前者の影のようなものである(ヘブル八・5)。有形世界で生活した人間が肉身を脱げば、その霊人体は直ちに、無形世界に行って永住するようになる。
(二) 被造世界における人間の位置
第一に、神は人間を被造世界の主管者として創造された(創一・28)。
第二に、神は人間を被造世界の媒介体として、また和動の中心体として創造された。
第三に、神は人間を、天宙を総合した実体相として創造された。
しばしば人間を小宇宙という理由は、ここにあるのである。
(三) 肉身と霊人体との相対的関係
(1) 肉身の構成とその機能
肉身は肉心(主体)と肉体(対象)の二性性相からなっている。
肉身の善行と悪行に従って、霊人体も善化あるいは悪化する。
(2) 霊人体の構成とその機能
この霊人体は生心(主体)と霊体(対象)の二性性相からなっている。
霊人体は肉身を土台にしてのみ成長する。それゆえに、霊人体と肉身との関係は、ちょうど実と木との関係と同じである。
霊人体はどこまでも、地上の肉身生活においてのみ完成できるのである。
霊人体の善化も、肉身生活の贖罪によってのみなされる。
天国でも地獄でも、霊人体がそこに行くのは、神が定めるのではなく、霊人体自身が決定するのである。
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